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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

ブログの書き方注文がくるブログの育て方 〜毎日ブログを書く中小企業の社長さんのコツと秘訣〜

<記事の概要>

10年以上、毎日ブログを書き続けている中小企業の社長さんのインタビュー記事です。注文がくるブログになるまで、毎日書き続けました。ブログを書くことのメリットと書き続けるコツなど、秘訣を探りました。

1毎日ビジネスブログを書いている社長さんにインタビュー

有限会社羽鳥鈑金塗装工業所は横浜市都筑区にある会社です。
車の鈑金塗装や車検、オートバイの修理などを生業にしています。

当社とは、かれこれ10年以上の長きにわたりお付き合いいただいてる企業様です。
数年前からホームページ制作と保守メンテナンスを担当しています。

羽鳥鈑金塗装工業所の社長である羽鳥貴久さんは、10年以上も前からブログを書いています。ブログを始めたばかりの頃は無料ブログを使っていましたが、2012年頃に、WordPressで構築されたホームページにリニューアルし、それからは自社サイトの中でブログを書くようになりました。

以下は、羽鳥社長にインタビューした時の内容を再編集したインタビュー記事です。羽鳥社長が毎日ブログを書く理由と、それによりもたらされた結果、ブログで成功するコツがまとめられています。ぜひご覧ください。

(羽鳥社長の一人称でまとめました)

2成約率が50%から90%にアップ!

私がブログを書き始めたのは2003年頃です。
その頃は無料ブログが流行しており、私も無料ブログを使っていました。

だいぶ長い期間、無料ブログを使いましたが2012年に会社のホームページをリニューアルしたのをキッカケに、自社サイト内で『作業日誌ブログ』として書くスタイルに変えました。(羽鳥鈑金塗装工業所様ブログはこちら

すっかり、ブログを書く事は習慣になりました。
昔も今も毎日ブログを書いています。ブログ記事の内容は、雑感もありますが本業である鈑金塗装に関する事がメインです。

ブログを書き続ける最大のメリットは、ブログを経由して問い合わせが来ることです。『ブログを見た』という新規のユーザーからのお問い合わせが激増し、遠方からも問い合わせがくるようになりました。

当社は車の鈑金塗装など車の修理が主な仕事です。
人通りの少ない工場地帯の中に会社があり、目立つ通り沿いにあるわけではありません。そのため、偶然、道行く人が看板を見つけて入店されるケースは全くありません。

そのため、新規のお問い合わせはホームページ頼みです。

しかし、頻繁にブログを更新するようになってからというもの、新規の問い合わせが増えただけでなく、成約率も50%くらいから90%に上がるようになりました。これらは、確実にブログの効果だと思います。

さらに、無料ブログから自社サイト内のブログに変えてからは、さらに顧客からの信頼が厚くなったような気がして、良い効果をもたらしているという実感があります。

車の修理

31週間に4件くらいの問い合わせを獲得

昔は、不定期でブログを書いていました。
しかし、自社サイト内のオフィシャルブログになってからというもの、モチベーションが一気に上がり『毎日ブログを書こう!』と心に決めました。

毎日ブログを書くようになって、その効果が出始めたのは2ヶ月経ったくらいの頃でした。この頃から「ブログを見てきました」という新規の顧客が急増しました。この頃には、毎日ブログを書く事は私の日課になっていましたので苦になりませんでした。

営業ツールの大きな柱だと考えていたからです。

今では、1週間に2〜4件くらいの新規のお客様が、『ブログを見た』とお問い合わせくださいます。月次平均で、5〜10件の新規顧客の獲得に貢献しているのではないでしょうか。

これはおそらく、毎日書き溜めた大量のブログ記事が良好に検索エンジンにヒットした結果だと思います。

4クレーム対応もブログに載せる

あと、想定外だったのがユーザーさんの反応です。
ブログの内容についてお客様から『面白い」と言われることがよくあります。『羽鳥さんのブログが面白いのは、表向きと裏側があるからなんだよ…』という感想をよく頂きます。

例えば、私はお客様からのクレームなどもブログで話題にしてしまいます。

ただのクレームとして受け取るのではなく、そのお客様の気持ちを我々はどうして理解できなかったのか?どうすべきだったのか?を考える場にしています。さらに、そのクレームをどう収めたのかをつまびらかにすることで、裏表なく顧客に真摯に向き合っていることを伝えています。

こういうことって、見ている側もおもしろくありませんか?

あえての悪ふざけのときはあえて崩して、クレーム等の真剣な場面では真摯にうけとめる。良いことも悪いことも、ただの出来事で終わらせるのではなく、自分たちの考えを披露することでお客様との距離を縮める題材にしています。

「綺麗な作業服を着て最高な仕事を見せる」のも技のひとつですが、顔を黒くして「一生懸命、作業してる姿」を見せるのも技の一つだと思います。

こんなことを考えながら、ブログを日々書いています。

5多少間違っても人間味あふれる記事を書く

車の修理私は、ブログを通じて当社について興味をもっていただきたいと思っています。そうなるためには、ブログ記事で何を伝えたいかという点が大事です。

自分たちにとっては「当たり前の出来事」でも、業界外の人からみたら、知らなかった目新しい出来事であるはずです。それらが、業界以外の人には面白い出来事として映ります。

例えば牛肉を販売している企業だったらこうです。

「和牛」=肉として食べるためだけに育てた牛の肉

「国産牛」=乳牛の役割を終えた牛の肉

同じ牛肉でも出荷されるまでの状況が異なる牛のお肉を、上記のように区別しているということを、先日コックの友人に教わりました。さらに、“もしかしたら国産牛よりも輸入の食肉用に育てられた牛の方が、味が美味しいかもしれない”と友人から聞かされ、目からウロコでした。

これらの事は牛肉業界の人からみたら当たり前の事かもしれませんが、業界以外の人間にとってみれば、とても新鮮で驚く情報です。しかし、こういうことを聞いたからといって、「国産牛はもう買わない….」とはならないでしょう。

ちゃんと、真正面から向き合って提示することで、逆に安心感や信頼感を得ることができると考えるわけです。理屈がわかって買うのと、分からずに買うのでは雲泥の差です。

私の場合、それを表現する場がブログなのです。


業界内の『あるある』を、正直に赤裸々に書いていると、まだ出会った事が無い人でも、『正直な商売をしている』と感じ取ってくれるようです。出会う前からお客様との距離を縮めるキッカケ作りになります。ですから私は、ちょっと汚い内容でも「見苦しくてすみません」と前置きして書いたりします。

また、問題が無いレベルであれば、時に少しの間違いがあった方が見ている人からすると人間味があって良かったりします。ブログの世界とは、とても不思議な空間です。

私がブログを書くのは、ユーザーに有益な情報を発信するという目的の他に、仕事を通じて私たちの内面や人格や考え方を知っていただきたいという事があるのです。

6肩に力を入れずに思いつくまま書く

私は、ブログは朝の仕事中に書きます。
ほかのスタッフからは「また朝からブログ書いてる」と風当たりは冷たいですが、夜書くとネットサーフィンや居眠りで終わるので、あえて朝書くようにしています。

特に、ブログを書くときに注意していることは、倫理的に使ってはいけない用語を使わないことと、個人情報を流出しないようすることです。あと、批判は気分が悪くならない程度に抑えることくらいです。それ以外は、特に気にせず書いています。

最初から構えて、文面を考えて書いたりすると面白い文章が書けずに、文面の「訂正」「訂正」で、ちっとも出来上がらないし、そうして出来上がったものはつまらないものになってしまいます。

ですから、書き手の人間性が露出してもいいので、思いつくままにブログをアップしています。その後、文面を読み返して訂正があれば訂正する程度にしています。

問題ないレベルであれば、時に少しの間違いがあった方が、見ている人からすると「人間味」があってよいみたいなのです。こんな風に、ある程度肩の力を抜いて、ありのままを表現することで良しとしています。

7コンビニに行ってもブログネタを考えてしまう

次に、ブログネタの集め方について説明します。

私の場合は、その仕事に就いている人にとっては「あたりまえ」だが、そうでない人には「新鮮」なこと、ということを忘れずにネタ集めしています。

常に、自分の仕事とつながることはないかと考えながら生活しています。

面白い話題や日常起こったこと、コンビニの買い物であったこと、テレビを見ていて気になったことなど、面白かったことを「ネタにしてみるか」と….ついつい考えてしまいます。

前述した『和牛』の話などは、輸入車の「並行輸入車」と「正規輸入車」の違いといった具合に置き換えて記事を作ったりします。

ブログを書く癖がつけば、きっとひらめきも増えるのではないでしょうか。
常に仕事脳にできるということでしょう。

あと、毎日書き続けると決意することが大きく影響しています。

実は、先日2週間程、オフィシャルブログが投稿できない期間がありました。その間、無料ブログで書いていたのですが、突然、昔のブログに戻ったことで、面白いことが書けないし、思い浮かばないしで…..本当に困りました。

ずっとオフィシャルブログで書いていたので、環境が変わったことで筆がのらなくなってしまったんでしょうね。書いている自分でも「なんかつまらないなブログの話題」って思ってしまって、本当につらい時間でした。

自分の体に染み付いた習慣になってしまったのかもしれません。毎日投稿と不定期投稿では充実感が違うように思います。
車の修理

8なんでもいいから書く習慣を作る

さて、これからビジネスブログを始めようと思っている方。
「さぁ、今日からブログで顧客を増やそう!」と意気込んでも、早々に書けるものではないかと思います。なので、毎日書いている私がアドバイスするなら、とにかく短くてもいいので書くのが良いと思います。花が綺麗、腹が痛い、でもいいと思います。

ブログを書くあとは、常に楽しく元気のあるブログでなくてもいいと思います。
これは、とても疲れます。

疲れたときには、ごめんなさいでいいのではないでしょうか。
昔は「ネガティブなことはネタにするな」という感じでしたが、最近ではそうでもありません。

ネガティブなネタに賛同してくれるお客様っていうのも沢山いらっしゃいます。そうすることで、さらにお客様から共感をもらえたりと好循環が生み出されます。


取材協力

  • 有限会社羽鳥鈑金塗装工業所
  • 〒224-0044 神奈川県横浜市都筑区川向町922-20
    TEL:045-471-9800
  • https://www.hatori.co.jp

9編集後記

さて、羽鳥社長のインタビューはいかがでしたでしょうか?
何十年間もブログを書いてきた羽鳥さんならではの、興味深いブログ運用術がたくさん盛り込まれていたかと思います。

最近、弊社のお客様でもブログを気軽に書く人が増えてきました。
最初は「ブログなんて書けない」と言っていたお客様も、あまり身構えずにブログを書き始めているようです。
 
その大きな理由はWordPressの登場だと思います。
WordPressの登場は本当にブログの概念を変えました。

WordPressならブログを自社のサイトに組み込むことが可能です。オフィシャルブログは、ビジネスブログとして活用でき、見た目もよく読みやすく、書き手のモチベーションも上がります。

無料ブログと違い、ネット広告のバナーなども表示されませんのでスッキリしています。

また、更新方法も簡単で専門知識は一切不要です。
ブログの投稿方法も一度教えてもらえれば、すぐ覚えられるでしょう。WordPressで作られたビジネスブログは良いことだらけです。

もちろん、毎日ブログを書くことは並大抵のことではありません。
誰もが真似できることではありません。

しかし、できる範囲でブログの更新を行い、新規顧客の獲得を目指してみるのも有益かと思います。
弊社では、WordPressの設置からデザインまで一括で承ります。お気軽にお問い合わせください。
後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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