執筆者:後藤ようこ
後藤 ようこ取締役副社長
スキル
- ランディング(執筆)
- ディレクション
- コンサルティング
大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。
<記事の概要>
Googleは『高品質なサイトを評価し、低品質なサイトを低評価にする』としています。『低品質なサイト』とはどういうことなのか、具体的にペナルティを受けないためには何をすればよいのかをまとめました。目 次
1高品質なサイトを評価し、低品質なサイトを低評価にする
先日、某大手IT企業の医療系サイトのコピペ(コピー&ペースト)問題が、世間を賑わせました。
この問題の概要はこうです。
(某大手IT企業が提供する)問題のサイトは、元々、医療関係者の監修がほとんどなく、信憑性に欠ける記事を大量にインターネット上に掲載しており、 それらが奇しくもGoogleの上位表示されてしまうという事でした。
さらに、この問題が明らかになった後、これらの記事は医療知識の無いライターが安価に請け負っており、内容は他のサイトからのコピペで構成されているという、提供元の企業の悪質な管理体制までが露呈する問題にまで広がりました。
その結果、某企業の柱であったWebメディアの多くが非表示になるという結末を迎えたわけです。
これら、医療系サイトコピペ問題は、サイトを休止するという事で幕引きされましたが、この問題で、より一層注目されるようになったのが、 大手検索エンジンGoogleの検索結果上位表示のガイドラインです。
それでは、『低品質なサイト』とはどういうことなのか、具体的にペナルティを受けないためには何をすればよいのかをまとめていきますので、最後までご一読下さい。
2Googleの表明
<日本語検索の品質向上にむけて>
2017年2月3日に発表した『日本語検索の品質向上にむけて 』というGoogleポリシーは、下記のような事が記述されています。
その一環として、今週、ウェブサイトの品質の評価方法に改善を加えました。今回のアップデートにより、ユーザーに有用で信頼できる情報を提供することよりも、検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
今回の変更は、日本語検索で表示される低品質なサイトへの対策を意図しています。このような改善が、有用で信頼できるコンテンツをユーザーに提供する皆さんを、正当に評価するウェブのエコシステム作りの助けとなることを期待しています。
この変更で、Google が認識する日本語検索の問題すべてを解決できるとは考えていません。検索品質向上のために、継続的にサイトの品質評価アルゴリズムのさらなる改善を行って参ります。
原文はこちら
元々、Googleで上位表示させるためには、『良質なコンテンツが沢山掲載されていること』という認知はありましたので、さほど大きく驚くことではありませんが、この表明で、この基準がより一層強化されるという事を理解しておく必要がありますし、 『品質の低いサイトの順位が下る』と名言されている所に注目する必要があります。
上位表示されないばかりか、順位が下がるということですから、ウェブサイトにおけるコンテンツの品質というものは、今後より一層無視できないという訳です。
3低品質なサイトとは?
それでは、具体的に『低品質なサイト』とはどういうサイトの事なのかを追っていきます。
Googleでは、低品質なサイトを下記のように定義付けています。
価値のない質の低いコンテンツを含むページには、以下のものがあります。
(例: 無断複製されたコンテンツ、低品質のゲストブログ記事)
これらのテクニックは、実質的に固有または価値あるコンテンツをユーザーに提供するものではないため、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反する行為です。
原文はこちら
なにやら、よくわからない印象もうけますが、要するに『きちんと精査された内容でありつつ、オリジナルの文章であり、さらに適度な文字数でまとめられた記事で構成されたサイト(ページ)』は評価され、内容が薄かったり、他の所からコピペで持ってきた記事や、 誘導を目的としただけの記事は低評価になるということを示唆しています。
アフィリエイトを目的とした中身の薄い記事も、これからは低評価となりますので、より一層、検索の質が向上すると思われます。
4Googleでは、スパムを手動で削除
さらに、上記の同ページの中に、『スパム』についても触れられているので、そこの解説もしておきます。
Googleでは、悪質なウェブスパムを手動で削除するという方針も発表しています。ウェブスパムとは、何とかして、 自分のサイトを不正な手法を使って上位に掲載しようとする悪質なSEO対策の事です。
これら、ウェブスパムへの対応として、Googleは下記のように述べています。
そのため Google では、当初からそうしたスパムサイトを作成する悪質なウェブマスターに厳しく対処し、ユーザーが探している情報にすばやくたどり着けるよう、また関連性の高い良質なウェブサイトが検索結果の上位に掲載されるよう努力してきました。
Google では、常に検索結果の改善に努めています。データ主導のアプローチに基づいて分析、調査、統計処理を行い、検索の品質を常時評価しています。アルゴリズムに変更を加える場合は、そのリリース前に徹底的な品質評価を行います。Google のアルゴリズムの詳細はこちらをご覧ください。
Google のアルゴリズムは、スパムの検出を得意としており、ほとんどのスパムは自動的に発見されて検索結果から削除されます。しかし、Google インデックスの品質を守るためには、手動による対策を実施して、検索結果からスパムを削除することも必要だと考えています。
原文はこちら
ウェブスパムのペナルティは、 とても厳しく恐ろしいものです。かつては、誰もが知っている世界的大企業がウェブスパムとして判断され、Googleの検索結果から削除されたという事もありました。
とにかく、より一層、小手先だけのSEO対策は無効であるという事を理解しておく必要があります。
5気をつけたいブログの書き方
以上、ここまで見てきたGoogleの指針ですが、悪質な小手先だけのSEO対策は無効どころか、低評価されてしまうという事がわかりました。
それでは、皆様が日頃、更新しているブログなどの書き方で、 何か注意しなければならないことは無いかを書いておきます。
それは、中身の薄いブログ記事は、かえって低評価につながるので注意するという事です。
『昨日、近所のラーメン店でラーメンを食べました。』などという短い記事は、あまり好ましくない可能性があります。もちろん、本業がラーメン店であれば、関連記事になるのでしょうが、本業が全く別のサービスであれば、ちょっと問題です。
もちろん、定期的に見てもらっているユーザーさんへの親しみを込めて、日常のあれこれをブログに掲載することは、決して悪いことではありません。しかし、サイトの上位表示を狙って、せっせせっせと、ブログを書いているとしたならば、ちょっと内容を見直す必要があります。
サイトのキーワードと無縁の内容であれば、あまり意味がないどころか、短い記事の大量投稿は、『低評価』となるリスクがあるという事も分かっておいた方が良いでしょう。
サイトの上位表示を目的としたブログ記事を書くのであれば、できるだけサイトのキーワードに沿ったオリジナルコンテンツを、適度な文字量で定期的に増やしていくほうが、何倍も効果がでますので頭の片隅に留めておいて下さい。