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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

Q&Aプロカメラマンに撮影を依頼する時のポイント

<記事の概要>

いざ、プロカメラマンに撮影を依頼しようと思っても、どのようにカメラマンに依頼すればよいのかイメージがつきにくいもの。スムーズにプロカメラマンに写真撮影をしてもらう段取りのコツをまとめました。

1プロカメラマンに撮影を依頼してみよう

会社案内パンフレットや製品カタログなどの印刷物、またはウェブサイトなどを作成する際、それらに使用する写真画像の品質は、クリエイティブの仕上がりに大きく影響します。できるだけきれいな写真を使用することで、よりクリエイティブ性の高いものが出来上がりますので、できるだけプロカメラマンに写真を撮影してもらうことをおすすめしています。

しかし、いざ、プロカメラマンに撮影を依頼しようと思っても、どのようにカメラマンに依頼すればよいのかイメージがつかない方もいるでしょう。
今回は、できるだけスムーズにプロカメラマンに写真撮影をしてもらうためのコツをまとめてみたいとおもいます。

2何に使う写真なのかを決める

写真撮影のコツまずは、何に使用したい写真なのかを決めましょう。
パンフレットやカタログなど、最終的に印刷するものに使用するのか、ウェブサイトのみに使用するのかなどを決めて、プロカメラマンに正しく伝えましょう。また、大きな看板に使用する場合には、より大きな解像度の写真が必要になります。プロカメラマンに依頼する時には、きちんと、その旨も伝えておきましょう。

逆に、ウェブサイト用の写真画像は、さほど大きな解像度を必要としません。それよりも、カット数が多いほうがウェブサイトをデザインする際に便利です。

<POINT>
まずは、何に使用する写真なのかを決めてプロカメラマン伝えること

3撮影カットを決める

写真撮影のコツ次に撮影カットを決めます。
使用用途に基づき必要なカットをまとめましょう。

例えば、クリニックや美容院など、集客を目的とした販促ツールの作成に使用する写真撮影の場合は、魅力を伝えるカットをリストアップします。

店舗の外観を撮る場合でも、きちんと看板が入るカットにしてもらったり、テナントビルであれば、ビル全体が入るカットなども含めておきましょう。

また、店舗の内観の場合、待合室や治療室・施術室、トイレや洗面所など、必要カットもリストアップします。トイレにおむつ替えベッドがあるとか、バリアフリー構造になっているなどあれば、そのメリットが十分伝わるようなカットも依頼しましょう。

さらには、待合室の横にキッズスペースがあったり、土足のまま入れるなどのメリットなども伝わりやすいカットも撮影リストに入れると魅力が伝わりやすいです。

撮影したいカットはエクセルやワードなどにリストでまとめておきましょう。
そのリストを事前にカメラマンに送ることで、見積額などに行き違いが生じなくなります。

<POINT>
魅力が伝わるカットも含めること

4角版・切抜き

前述した撮影リストのリストアップの際に、印刷物などには、どのように使う予定かも入れておくと、プロカメラマンが準備しやすくなります。どのように使うかというのは、それらの写真を「角版」で使うのか、「切抜き」で使うのかなどのことを指します。写真の使い方は主に下記の3つです。できるだけ撮影リストに使用スタイルも追記しておくと便利です。

角版

写真やイラストなどを配置する時に長方形や正方形など四角形で配置する方法のこと。長方形や正方形の形でトリミングします。

切り抜き版

指定された形に切り抜く方法のこと。

写真撮影のコツ

また、1つのカットであってもアングル違いの複数カットを希望する場合も、その旨、記載しておきましょう。

さらには、撮影上、注意点がある場合は、それも追記しておきます。
例えば、金色に光っていたり、ステンレス製の商品は、撮影時に映り込みが考えられます。映り込みや反射しやすい商品などがある場合は、それも事前にカメラマンに伝えておいた方が無難です。カメラマンの判断で映り込みしにくい形で撮影してくれると思います。しかし、撮影当日にそれらが発覚してしまうと、臨機応変に対応出来ない場合もありますので、事前に伝えておくほうがベターです。

特に、「切抜き版」で使う写真は背景を工夫する必要があります。
自転車の車輪のように、細かい切抜きが必要になる場合には、予め切抜きしやすいような背景を用意しておく必要があります。カメラマンによっては、背景になるスクリーンなども用意してくれますので、それも事前に伝えておきましょう。

下記は、撮影リストの一例です。下記のような表をワードなどで作ってカメラマンと情報共有しておくことが大事です。

写真撮影のコツ

5撮影の順番

上記の通り、撮影カットと注意事項が固まったら、次に撮影日当日の撮影順について検討しておきます。

店舗などの外観や内観を撮影する場合は、できるだけ天気の良い日の午前中に撮影をセットするのがベターです。基本的に、雨の日は外観撮影ができません。お天気の動向をチェックしながら、撮影日を決定しましょう。また、夕方以降に外観・内観の撮影をするのはおすすめできません。できるだけ明るい日中に完了させたほうが良いでしょう。

写真撮影のコツ
次に撮影順です。

プロカメラマンは被写体によって照明やレンズを交換します。
ある程度の撮影順を打ち合わせてから撮影を開始したほうが効率的です。

例えば、プロフィール写真用に人物を正面から撮影する場合、プロフィール写真を撮影する人が複数人いる場合は、同時に撮影したほうが良いです。また、プロフィール写真の場合、背景に何もない方が良い場合もありますので、白い壁紙のあるスペースを人物撮影用にセッティングします。そこで、順番に顔写真を撮影するのが良いでしょう。

マッサージ治療院などで、施術風景を撮影したい場合は、患者さん役と施術者役の人を、実際の施術風景にみたてて写真撮影します。撮影当日にあわてないように、それぞれの役割を決定しておきましょう。

人物写真を取り終えてから内観の設備の写真を撮るなど、被写体の内容に応じてスケジュールをセットします。カメラマンが照明やレンズをたびたび交換しなくても済むような順番にすると、非常に効率よく撮影が完了します。

6その他、要望を伝える

以上が、プロカメラマンに撮影を依頼する際のポイントですが、その他、全体の風合いの希望なども事前にカメラマンに伝えておくと、イメージ通りの仕上がりになると思います。

例えば、全体的に温かみのある風合いに仕上げて欲しいとか、クールでスタイリッシュな雰囲気にしてほしい、などです。
現在は、デジタルカメラでの撮影がほとんどですが、要望に応じてカメラマンは風合いを調整してくれるはずです。

何が希望がある場合には、事前に具体的な要望を伝えておくほうがトラブルが少ないでしょう。

また、出来上がった写真データに問題があり、再撮影になってしまうと余計な費用がかかる場合があります。必ず、撮影時にはプレビューで確認させてもらい、イメージ通りの撮影になっているかを確認してから完了するようにしましょう。

プロカメラマンによる写真撮影の現場は、思った以上に大変です。

ですので、予め情報を整理し、カメラマンに事前情報を伝えておくことで、土壇場で行き違いが生じたり、イメージとは違い仕上がりになったなどのトラブルも防ぐことができます。以上の事を留意して、良いクリエイティブになるよう工夫してみてください。



後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

後藤 ようこ取締役副社長

スキル

  • ランディング(執筆)
  • ディレクション
  • コンサルティング

大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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