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後藤ようこ

執筆者:後藤ようこ

Q&A【確認しないと失敗する】デザイン案の修正回数を確認してからデザインを依頼しよう

<記事の概要>

デザインを進めていく中で、修正回数は何回までできるのか?という質問をもらうことがあります。一般的にパンフレットやカタログのデザイン案の修正回数は、どのように考えればいいのかコラムにまとめました。

1お見積書には修正回数が明記されています

こんなお悩みはありませんか?

◉パンフレットやカタログのデザインは何回でも修正できるのかな?
◉パンフレットやカタログのデザインを依頼するとき、何回修正できるか確認したほうがいいのかな?
◉パンフレットやカタログのデザインを作ってもらう時って、何回でも修正してもらえるのでは?

当社は、約27年間にわたり、パンフレットやカタログ制作を専門として業務を行ってきました。お付き合いした顧客の数は数千社に及びます。(弊社の実績は、お客様の感想をまとめた『リアルな声』を御覧ください。生の声をそのままアップしています。別ウィンドウで開きます。)

よく、お客様から『デザインの修正は何回できますか?』という質問をいただきます。
たしかに、パンフレットの修正を何回してもらえるのか、とても気になりますよね。

このような質問には、弊社では、『基本的にデザインの修正は何回でも可能です』と回答させていただいております。

ただし、デザインの修正ごとに費用がかかりますので、少ない回数で校了*することをおすすめしています。また、弊社では理想的な修正回数というものを設定しています。デザインの着手から完成まで、だいたい3回の修正が理想的であると考えています。

よって、最初のお見積書には3回分の修正費用を含めていることが多いです。


しかし、この条件は弊社固有の条件です。
他のデザイン会社では、また別の条件を設定していることでしょう。

大切なのは、パンフレットやカタログデザインをデザイン会社に依頼する時、『何回分の修正費が見積書に含まれているのか』『それを超過した時は、いくら追加料金がかかるのか』を確認してから依頼することです。

制作会社(フリーランサー)によって異なりますので、必ず確認してください。これをしないと、後で高額な追加費用がかかったりトラブルになるリスクがあります。さらに詳しい解説を以下にまとめましたので、必ずお読みください。

*校了:デザイン完成

2修正回数が多ければ多いほど良いものができるとは限りません

前項で、理想的な修正回数は3回程度と書きました。
もしかして、『3回の修正って少なくない?』と不満足に思いませんでしたか?

誤解があるといけないので、少し詳しく解説します。

弊社の基本的な見積書内には3回分の修正費が含まれているだけで、それ以上の回数を希望する場合は、別料金でご提供しています。なので、不満足に感じていただく必要はありません。

しかし、ここでお伝えしたいことがあります。

実は、弊社でお受けしている案件のうち、ほとんどが修正3回で校了しています。
そして、それに対しお客様から不満が出たこともありません。

逆に、安く高品質なクリエイティブを提供したことに、一定の評価をいただいております。(弊社の実績は、お客様の感想をまとめた『リアルな声』を御覧ください。生の声をそのままアップしています。別ウィンドウで開きます。)

つまり、修正回数3回という回数は決して少なすぎるという事ででは無いのです。
重要なのはデザインの進め方です。

弊社では修正3回以内で校了できるような、『システム』にしています。それが、修正3回で納得できるものを作り上げることに繋がっています。

実は、デザインの修正回数は多ければ多いほど高いクリエイティブが出来上がるという訳ではありません。

信じられないかもしれませんが、デザインの現場にいる我々がいうのですから信じていただきたいです。

大切なのは、お客様が望むクリエイティブを叶えられるかです。その最終到達地点にちゃんと着地できていれば、その過程は、コンパクトで安価な方が喜ばれます。

お客様が望むデザインを十分デザインに反映させることで、少ない修正回数でも満足できるものが出来上がります。これは、制作者側とお客様との間のコミュニケーションの問題であり、長年の経験で蓄積されたノウハウが生み出すものです。

パンフレットやカタログをアウトソーシングで依頼する際には、この辺を見極めて発注しないと、失敗するリスクが高まります。
必ず覚えておいてください。

3修正回数が決められていない見積書には矛盾があります

それでは、ここで改めて、パンフレットやカタログのデザイン制作の依頼を検討している会社さんからの見積書を見てください。

そこに修正回数は明示されていますか?
お客様から、漏れ聞こえてくる話では、あまり修正回数を明確にされていない見積書が多いと聞きます。

皆さんが集めた見積書はいかがでしょうか?

もしも、見積書に修正回数が書かれていなかったら、一度、制作会社さんに質問しておきましょう。

もしかしたら、『何回でも修正します』と帰ってくるかもしれません。

しかし、無制限に修正できるとしたら、そのデザイナーさんの時給はいくらの計算なのでしょう?よく考えてみると、矛盾が生じると思いませんか?

働いたら働いた分、時給が発生します。

クリエイティブの提案をしているわけだから、時給計算するなんておかしいだろう。希望を叶えるために、とことん働くべきだ。と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、無給で働くデザイナーなどいません。
ということは、それくらいデザイナーが働いても利益が出るくらいに見積書に乗っているのかもしれません。

やはり、見積書に修正回数が記載されていないのは、少々、疑問を感じざるを得ないと思いませんか?

今や、無給でデザイナーを働かせたら問題になります。デザイナーも疲弊してしまい、そのような職場には良いデザイナーは集まりません。結論を言えば、優れたデザイナーにより良いクリエイティブを作り上げてもらうなら、やはり、制作過程をより効率的にすることが必須なのです。

これが、我が社が27年以上に渡りこの業界に居続けた結果、出した結論です。だからこそ、見積書内の修正回数は明確にする必要があるのです。

4修正回数内で完成させるためにはコツがあります

それではここからは、修正回数を3回程度で校了するためのコツをお伝えします。
これは、弊社が27年間実践していることですので、ぜひ参考にしてください。

まず、最も大事なのは、制作開始前の作業です。ここでのすり合わせが不十分だと、最後まで平行線でお客様が納得できるデザインにならなかった・・・という結果を迎えしてしまいます。仕事は段取りが8割と言われますよね。デザインを作る現場でも当てはまります。

とても大切なポイントなので覚えておいてください。

特に、デザインを着手してから完成までの道のりで、修正回数が増えてしまうケースの多くは、お客様側のご要望が固まりきっていないケースが多いです。作りながら考えるというのでは、どれだけ時間をかけても思いどおりのものはできません。少なくとも、方向性は決めてから望むべきです。

デザインの良し悪しというのは主観に左右されるものです。

プロのデザイナーがカッコいいと思っても、お客様側が気に入らない場合もあります。デザインにはある一定の流行はありますが『正解・不正解』はないのです。お客様が納得すれば良いものになり、ご納得いただけない場合は悪いものとされてしまいます。しかし、肝心のお客様が望む方向性が定まっていなければ、どんな良いものを出しても合意には至りません。ゴールポストがコロコロ動くグラウンドでサッカーをしているようなものです。


ですから、弊社では、デザイン制作前にデザインのご要望を具体的にお伺いします。そして、明確なご要望が無い場合には、弊社のおまかせとさせていただき、おまかせの場合には大きなデザイン変更は無しとさせていただいております。

つまり、デザインの要望がある場合は、事前に具体的にデザイナーに伝える。要望が無い場合はデザイナーおまかせでデザインを進めるお約束をする。この2点さえ合意できていれば、修正回数のトラブルはほとんどありません。つまり、最終到達地点の景色は、お客様とデザイナーのどちらが決めるかを最初に決めておくということです。これを途中で決めると、どんどん、意図しない方向へと進み、最悪の場合は頓挫してしまいます。

制作開始前に、このポイントは必ず押さえて開始しましょう。

5修正回数3回で校了するための、具体的な工夫4つのポイント

最後に、弊社で行っている具体的な工夫についてご説明します。
修正回数3回でも納得できるクリエイティブが完成するために行っている4つのポイントです。ぜひご参照ください。

POINT1:ヒアリングシートの活用

弊社では、実際のデザインに入る前に、お客様にご要望の聞き取りをいたします。この聞き取りは、口頭ではなく記録に残る形で行います。

Microsoft Wordのシートに、お客様にご要望を入力していただきます。そうすることで、制作が完了するまで、そのシートを確認しながら進めてきます。このシートは、お客様とディレクターやデザイナーなど、複数人で取り組むプロジェクトには欠かせない情報共有シートとなります。

また、このヒアリングシートの設問項目は、弊社が27年間、デザインの現場で培ったノウハウが凝縮されています。制作前に、何を聞いておけば、お客様のご要望を叶えることができるのか、その必要な要素をすべて詰め込んでいます。

  • お客様が、どのようなテイストを臨んでいるのか。
  • パンフレット制作の目的はなにか。

主観的な要望を記録として残すことで、随時確認できますので、最後までブレることなくクリエイティブを作り込めます。ヒアリングシートはクラウドに保存しますので、いつでも確認できます。

POINT2:ドラフトの作成

弊社では、デザインする前に紙面構成や文章、キャッチコピーなどを確認できる『ドラフト作成サービス』をご用意しております。デザイナーがデザインする前に、ディレクターがモノクロの構成案をご提示します。そのため、この段階で不足している文章や写真などを再確認することができます。

実際のデザインに入ってから、『文章が多すぎる』、逆に『文章が足りなすぎる』という問題が起こることがありません。また、魅力的な紙面構成のために、必要な写真なども事前にピックアップしますので、お客様がイメージするものと合っているかが確認できます。

また、ドラフト作成サービスを入れることで、デザインの具体的な要望が明確になるため、お客様の希望のデザインをデザイナーに伝えやすくなります。

具体的なサービスの内容は、こちらにまとめていますのでお読みください。

ドラフト作成サービス

原稿からドラフト完成

POINT3:プロフェッショナル文字校正

弊社では、『プロフェッショナル文字校正』というオプションサービスをご用意しております。プロフェッショナル文字校正では、印刷物に含まれる全ての文章を2人体制で読み上げ確認を行います。

これらは、『やって当たり前のことではないか』と思われがちですが、制作会社によってやり方・対応はマチマチです。制作会社では校正作業を行わず、すべてをお客様に一任するケースもあるようです。

弊社では、このオプションサービスを行うことにより、お客様の方で見落とした誤字脱字なども発見し、再印刷のリスクを下げる事ができます。また、より精度の高い文字校正をいれることは、クリエイティブ全体の品質を高めることにも繋がります。

具体的なサービスの内容は、こちらにまとめていますのでお読みください。

POINT4:修正指示は積み上げ方式

弊社の修正指示は『積み上げ方式』です。

要するに、1回目のデザイン案で、修正が無かった部分は『合意』となり、2回目の提示の際には、一度合意した部分の修正は発生しないやり方です。

このやり方をすると、デザイン案を提示するごとに修正箇所が少なくなります。

これを一度合意した部分を、2回目、3回目で再び修正をすることになると、最悪、デザインを組み直さなければならないケースもあります。これは、向かっていく方向性を見失っている場合に多いです。このようにならないためにも、最初に互いに方向性を決めてデザインを進めていく必要があります。

デザイン案の提示ごとに、『合意』できた箇所が積み上がっているのが、弊社の積み上げ方式です。少ない修正回数でも、最終的にお客様が納得できたかどうかが、一番大事です。

6お気軽にお問合せください。

いかがでしたでしょうか?修正回数の多さと、クリエイティブの品質は関係ないことがお分かりいただけましたでしょうか?
それでも修正回数に対して不安のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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    後藤ようこ

    執筆者:後藤ようこ

    後藤 ようこ取締役副社長

    スキル

    • ランディング(執筆)
    • ディレクション
    • コンサルティング

    大学病院で看護師として働いたのち、看護教員の資格を取得し看護教育に携わりました。
    現在は株式会社ノーブランドの取締役としてウェブサイトやパンフレット制作のディレクションを担当しています。(ディレクションは20年以上の経験を持ちます。)
    また、医療系の出版社で医療記事の連載をした経験があります。医療記事をはじめ、販促物に掲載する原稿作成(ライティング)も担当しています。医療知識を持っているため、医療、介護、福祉関係のお客様が多いです
    これまで学んできた、教育学、人間関係論、心理学などの知識を活かし、販売促進に関わるコンサルティングも行っています。

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